薔薇の雨

私が私で在るために

黄昏時

夕暮れ時の切なさが好き

どこにいても見上げれば

赤く染まっている

その空を眺めているのが好き



しあわせで楽しい時も

悲しくて哀しくて辛い時も

同じように涙溢れる



独りになりたくて

ただ行く当ても無く歩いた時も

入院中の窓から外を見上げた時も

同じように切なくて優しい



多感だった12歳の少女の私も

折返し地点を過ぎた今の私も

同じように赤く染まる空を

眺める



夕暮れ時の切なさが好き

いくつになっても

どこにいても

きっといつも見上げてる

茜色に染まっている

その空を見ているのが好き